静岡銀行がAIによる不動産融資審査システムの開発に着手するというリリースを出した。
https://www.shizuokabank.co.jp/pdf.php?id=3580
概ね次のような内容です。
「スルガショック」以来、不動産融資が引き締められていると言われているが、金融機関としては不動産投資に融資をしないと成り立たない。
金融機関では不動産関連融資における顧客保護体制の強化、厳格な審査管理が課題となっている。
金融庁から、融資の際に「将来の賃料下落予測」と「空室率予測」を把握するように指導が入っている。
従来融資審査では「将来の賃料下落予測」と「空室率予測」がシステマティックにおこなれていなかった。
静岡銀行は、リーウェイズ株式会社と業務提携し、同社が保有する不動産ビッグデータと将来価値の予測AIモデルを活用し、不動産の将来的な空室率の上昇や賃料の下落などのリスクの可視化や、不動産投資におけるパフォーマンスの解析を通じて、資産形成をサポートするためのより付加価値の高いサービスの開発に取り組む。
リーウェイズ社が保有するビッグデータならびにAI技術と、静岡銀行が保有する地方の不動産データならびに審査ノウハウを活用し、全国の不動産取引ならびに融資業務の高速化・高度化・標準化を推進する。
賃料下落リスクと空室率予測の精度が上がれば、不動産の将来価値が可視化でき、より制度が高い不動産投資のパフォーマンス解析ができるようになる。
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今後、他の金融機関も同様に不動産の将来価値を把握していく流れとなっていくものと思われますが、融資審査にどういう影響が出てくるのかが気になるとことです。
『不動産投資Navi』編集部