不動産投資実践ストーリー

〈不動産投資家実践ストーリー vol.16 執筆業・不動産投資家 熊猫さん〉


今回の不動産投資実践ストーリーは、Webコラムなどの執筆家として活動する傍ら、不動産投資を実践されている熊猫さんです。会社員時代はあまりに忙しく残業続きで、さらにご主人に家事負担を強いていたのがいたたまれなくなり独立を決意。とはいえ、すぐに収入が会社員と同じ水準に戻るのは難しく、自分が病気やケガなどをして動けなくなってしまうと、収入が途絶えてしまう。そのリスクヘッジを考えていたときに先に不動産を始めていた夫からの「法人を立ち上げたら法人で物件を買えばいいのでは」とアドバイスで不動産投資の世界へ。
 今では、アパート2棟12室、戸建て1戸で総資産約5,500万円、家賃収入61万円という実績をお持ちです。不動産投資で金銭的・時間的な余裕が生まれ、質を重視したいい仕事ができるようになったという熊猫さん。不動産投資をはじめたいけど周囲に先輩大家さんがいないという初心者の方にとって役立つ情報です。是非参考にしてください。
   

1,夫に家事を強いるのがいたたまれなかった

 
編集部:熊猫さん、今日はよろしくおねがいします。まず、不動産投資のご経歴とお持ちの物件数をお聞かせいただけますでしょうか。
 
熊猫さん:不動産投資を始めて、そろそろ3年近くになります。
 
法人でアパートを2棟12室と、個人で戸建を1戸持っています。アパートは神奈川県厚木市と群馬県高崎市。戸建は北海道室蘭市にあります。
 
編集部:収益はいかがですか?
 
熊猫さん:はい。物件ごとに次のようになっています。
●厚木市物件:
購入価格2000万円、利回り12%、現在の家賃収入20万円/月、CF10万円/月
●高崎市物件:
購入価格3280万円、利回り11.7%、現在の家賃収入37万円/月、CF15万円/月
●室蘭市物件:
キャッシュ購入(210万円)のため借入無し、利回り約21%、家賃収入4万円/月
 
編集部:ありがとうございます。不動産投資をはじめたきっかけはどのようなことでしたか?
 
熊猫さん:会社員時代はあまりに忙しく残業続き。有給休暇を取ろうにもタイミングが合わず旅行やプライベートに時間を割くのが大変でした。さらには家事負担を夫に強いていたのがいたたまれなくなり辞めることにしました。
 
もともとフリ―の編集・ライターという立場から会社員となったのですが、またもとのキャリアに戻るとき、かつて「自分の法人を持っていないことで足元を見られていた」ことを思い出しました。なので、独立するときは自分の法人を持とうと決意していたのです。
 
とはいえ、急に独立してもすぐ売れっ子になったり収入が会社員と同じ水準に戻ったりするのは難しいだろうと考えていました。なにより、自分が病気やケガなどをして動けなくなってしまうと、収入が途絶えてしまいます。他の事業を検討していたとき、先に不動産を始めていた夫から「法人を立ち上げたら法人で物件を買えばいいのでは」とアドバイスをもらいました。起業してすぐ購入、とは至りませんでしたが、独立後1年ほどして最初の一棟を買うことになりました。
 
当時は、女性の起業家支援ということで融資がおりやすかったことも影響していたのではないかと思います。その一棟目は、政策金融公庫から融資を受けました。
 
夫は、アメリカの投資家にして実業家であるロバート・キヨサキ氏の『金持ち父さん 貧乏父さん』を愛読しており、常々「サラリーマンの収入だけでいいのか」と考えていたそうです。とはいえ仕事柄、株式投資をするのはご法度。FXもリスクが高そうな印象を受ける。ということで、キヨサキ氏にならって不動産投資を始めることにしたそうです。キヨサキ氏の他の書籍も読んでいましたし、他の不動産投資家のブログを読んだり、今では不動産関連のYouTuberの動画を熱心に観たりもしています。夫婦の会話の中で、不動産投資の話が日常的に出てきたということも、不動産投資を始めるにあたってのハードルを下げていたのかもしれません。
 
株やFXは若干リスキーな印象がありました。「不動産はミドルリスクミドルリターン」だということを事前に聞いていたこともあり、自分が始めるにはいいかもしれないと思ったのもきっかけのひとつです。
 

2,相談できるプロを見つけることが成功の近道

 
編集部:なるほど。いちばん身近なご主人が先に不動産投資をされていたのですね。とは言っても不動産投資をはじめる前になにか不安なこともあったのではないかと思いますがいかがですか?
 
編集部:初めて融資を受けるときは金額がおりるか、書類に不備はないかなどと言ったことに関しては不安でしたし、初めてのことでしたのでバタバタしました。しかし、起業してすぐ投資スタート、というわけではなかったですし、その間に夫から色々聞いたり相談したりしたこともあってさほど不安に思うようなことはなかったかもしれません。それよりも「ようやくこれで法人として事業が安定する」という期待感のほうが大きかったように思います。
 
あらかじめ、不動産投資にあたってのリスクとリターンの度合いを把握できていたことも、あまり不安に思わなかった一因かもしれません。そのような不安を払拭できないまま突っ走るのも難しいと思います。とはいえ、あれこれ考えて尻込みするよりは、ある程度「やってやろう」という覚悟のようなものも必要だとも考えています。運用が難しければ手放す、という選択肢もアリだと思いますし。
 
夫という先輩がいますし、不動産会社の担当の人も質問すれば親切に応えてくれる方だったので解消できました。そういう人の存在というのは、やはり心強いですよね。何でも相談できる先輩あるいはプロを見つけるというのは、投資をスムーズに始めるコツといえるかもしれません。
 

3,決めたら腹をくくって進め!

 
編集部:不動産投資をはじめる前、どんなことを勉強しましたか?
 
熊猫さん:個人的には、特にセミナーを受講したとか、書籍を購読したとか、そういうことはしていませんでした。しかし、先ほど述べたように夫が不動産投資の先輩で知識も豊富でしたので、話を聞いたりアドバイスをもらったりして情報をなんとなくでも得られていたのが良かったと思います。
 
身近にそういう人がいない場合は、知り合いのつてを頼ったり、プロに話を聞きに行ったり、不動産投資関連の書籍を読み漁るなどしてある程度の知識を得ておくのがいいと思います。
 
私も夫がいなければそのようにしていたと思います(しかし夫の影響が大なので、そもそも不動産投資をしようという考えに至っていたかはわかりませんが……)。
 
とはいえ、知識だけで頭でっかちになってしまい、かえって投資に尻込みしてしまうのもよくないかもしれませんね。「投資を始めるんだ」と一度決めたら、腹をくくってスタートしてみないと、得られるものも得られないと思います
 
株のように価値が急に上がったり急に下がったり、というのはないですし、管理や建築が杜撰すぎる物件でなければそんなにネガティブにならずに「買える人は買ったらいいのではないか」とアドバイスしたいです。買えない人が無理して買う必要もないのかもしれませんが……。
 

4,本業にもいい影響が

 
編集部:不動産投資をはじめた当初どのような目標を立てましたか?
 
熊猫さん:本業+不動産投資で「会社員時代の年収と同じ」もしくはそれより上回ることを目標にしていました。現在は達成できていると思います。
 
金銭的な余裕もしかりですが、独立・起業のきっかけとなった「自分の時間を作る」「ある程度家事をこなすための時間を作る」というのも、法人で二棟目のアパートを購入してからは達成できています。
 
それを考えると、金銭的な余裕や時間的な余裕というのは大切だなぁとつくづく感じます。不動産投資をしていなければ、金銭的な余裕を作るためにやみくもに仕事を受けて会社員時代よりも時間的な余裕がなくなっていたかもしれません。自分のできるペースで仕事ができる。それは「数より質を重視できる」ことにもつながります。本業にもいい影響が出ているのではないかと思っています。
 
編集部:不動産投資で失敗したことや苦労したことはありますか?
 
熊猫さん:特にありませんが、最初の物件を購入した際は必要書類をそろえたり融資の打ち合わせ時に忘れ物をしたりとバタバタ慌ただしかったのを覚えています。本当に融資が下りるかどうかという不安や緊張もあったと思います。
 
これまで比較的スムーズに運用できているのも、身近に心強い先輩がいるということや、管理会社の親切な対応などに支えられている部分が大きいと思っています。「人を味方に付ける」「人と信頼関係を築く」ということができていて、かつ利回りをしっかり把握できていること、先々の修繕の出費などを念頭に置けていることなどができていれば、それほど苦労したり失敗したりするということはないと考えています。……無料会員登録して続きを読む

女性自営業者が不動産投資で経済的基盤を手に入れる方法【後編】

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